最近熱いネット証券のクレカ積立ですが、業界3番手のマネックス証券でもクレカ積立が開始すると発表がありました。
マネックスカード投信積立 ポイント還元率1.1%で2月25日よりサービス開始
還元率は驚きの1.1%と先行するSBI証券と楽天証券を上回る水準です。
(SBI証券は年会費のかかるカードなら還元率最大2%)
サービス開始は2月25日と近く専用のクレカ発行も必要となるので、サービス内容やメリット・デメリットを見ていきましょう。
マネックス証券のクレカ積立のサービス内容
- 専用のマネックスカードが必要
- 還元率は1.1%
- マネックス証券で積立できる全銘柄が対象
- 積立金額は1,000円以上5万円以下
マネックス証券のクレカ積立のサービス内容は以下のようになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
対象カード | マネックスカード |
サービス(申込)開始時期 | 2022年2月25日(金)(予定) |
申込単位 | 原則1,000円以上1円単位 ※ファンドによって異なる場合あり |
積立設定上限額 | 毎月合計5万円以下 ※つみたてNISAは毎月33,333円まで |
対象銘柄 | マネックス証券で積立が可能な銘柄 ※一部銘柄は対象外 |
対象口座 | 特定/一般、NISA、つみたてNISA ※ジュニアNISAは非対応 |
初回申込締切日 | 2022年3月9日(水) ※原則、毎月10日(非営業日の場合は前営業日)の前営業日までの申込完了分が対象 |
初回変更・取消締切日 | 2022年3月10日(木)7時頃 ※原則、毎月10日(非営業日の場合は前営業日)の7:00頃以降は、当月買付分の変更・取消は不可 |
初回買付日 | 2022年3月24日(木) ※原則、毎月24日(非営業日もしくはファンド休業日の場合は、原則として、翌ファンド営業日が買付日) |
初回カード引き落とし日 | 2022年4月27日(水) ※原則、買付日を含む月の翌月27日(非営業日の場合は翌営業日)に、マネックスカードでの利用代金として引落し |
初回マネックスポイント付与日 | 2022年4月下旬 |
マネックスポイント還元率 | 当月の約定金額全体の1.1% |
ご留意事項 | 毎日つみたては利用不可 |
ほぼほぼ楽天証券やSBI証券のクレカ積立と同じサービス内容ですが、なんと言っても還元率1.1%が際立ちますね。
マネックスカードの特徴とメリット・デメリット
マネックス証券のクレカ積立で必要となるマネックスカードが必要となりますが、どのようなカードか見ていきましょう。
マネックスカードはアプラスとの提携カードになっていて、年会費実質無料で還元率は最大1.1%のクレジットカードです。
■マネックスカードのサービス概要
項目 | 内容 |
---|---|
カード名 | マネックスカード |
カード会社 | アプラス |
年会費 | 初年度無料 2年目以降550円(税込) |
年会費無料条件 | 年に一度でも利用すれば年会費無料 (クレカ積立含む) |
還元率 | ショッピング:1% クレカ積立:1.1% |
その他特典 | 即時出金サービスが月5回まで実質無料 |
マネックスカードの基本還元率は100円ごとに1ポイントの還元率1%となっていますが、クレカ積立に限り当月の約定金額全体の1.1%がマネックスポイントで還元されます。
マネックスポイントはAmazonギフト券やdポイントなどに交換でき、株式手数料に充当することもできるので限りなく現金に近いポイントといえます。
(ポイント投資できないのが残念ですが・・)
楽天証券×楽天カードの還元率1%からの改悪をものすごく意識したサービス内容となっていますね。
マネックスカードのメリット
年会費は初年度無料となっていて、次年度以降も一度でもカードを利用すれば年会費無料で利用できるので保有コストがかからずお得なカードとなっています。
投信積立の利用も利用額としてカウントされるので、投信積立をしている人なら年会費は完全に無料で利用できます。
投信積立専用のクレカとしても良いですし、還元率1%のハイスペックなカードでもありますのでショッピングで利用しても良いですね。
クレカ積立に必要な機能はしっかり揃ったカードになっています。
マネックスカードのデメリット・気になる点
- カードの発行が新たに必要
- 発行会社のアプラスは新生銀行グループ(SBI傘下)
- 改悪リスクがある
マネックスカードを使ったクレカ積立は、マネックスカードがマイナーなカードである点と発行会社のアプラスがSBI傘下の新生銀行グループである点が気になるところです。
SBI証券がクレカ積立を可能にした三井住友カードは、業界大手のクレジットカード会社で対象のカードはメインカードとして使っている人も多い超メジャーなカードです。
実際に私も使用していた三井住友カードがそのまま利用できるとのことで、すぐにSBI証券でクレカ積立を開始しました。
一方でマネックス証券のクレカ積立に必要となるマネックスカードは、優良なカードではあるもののすでに持っている人はまずいないクレカ積立専用のカードですから、新たにクレジットカードを作る必要があります。
発行までには2週間かかるので、時間も手間もかかることになる点はデメリットと言えるでしょう。
また、クレカをむやみに作りたくない人もいるでしょうから、すでに三井住友カードを持っている人であればSBI証券を利用するのが良いでしょう。
さらにマネックスカードを発行しているアプラスは新生銀行グループのクレジットカード会社である点もリスクがありデメリットといえます。
色々とニュースでも取り上げられていましたが、新生銀行はSBIグループとなり、SBI証券のライバルであるマネックス証券のために提携カードを発行し続ける可能性は低いと言えるでしょう。
そのため、サービスが結構な短期間で改悪や終了となるリスクがある点も注意が必要です。
マネックス証券のクレカ積立はおすすめ?
改悪に備えるなら多少手間でも楽天キャッシュを使って楽天証券で積立を継続したり、SBI証券でクレカ積立をするのが良いでしょう。
投信の積立は長期でやらないと意味がなく、10年単位の付き合いとなるので改悪の可能性が低い証券会社を利用する必要があります。
その点ではライバルグループ傘下のアプラスの提携カードのみのマネックス証券のクレカ積立はかなりリスクが高そうに見えます。
投信積立の証券会社を変えるのはかなり手間なので、1,2年は様子を見てサービス終了の気配がないと思えてから乗り換えるでも遅くはないと思います。
ということで、私はこれまで通り楽天証券とSBI証券の二刀流でクレカ積立を継続していきたいと思います。