私は資産運用の投資先としてS&P500に投資しているわけですが、S&P500に投資すると言ってもいくつか方法があり、手数料や買い方のルールに違いがあります。
大きくは海外ETFと投資信託にわけることができるので、S&P500に投資できる海外ETFと投資信託の銘柄とそれぞれの手数料などをまとめておきたいと思います。
また、一応参考として現役でS&P500に10年間投資している筆者の具体的な投資銘柄と選んだ理由も述べておきたいと思います。
- S&P500に投資できる海外ETFと手数料
- S&P500に投資できる投資信託と手数料
- 筆者が投資している銘柄
S&P500の具体的な投資対象を検討している方はぜひ参考にしていただければと思います。
ちなみに私がなぜS&P500に投資しているかはこちらでまとめています。
S&P500に投資できる海外ETF銘柄と手数料・信託報酬
まずは海外ETFです。
名称 | 買付手数料 | 管理費用 | 純資産額 |
---|---|---|---|
バンガード S&P 500 ETF (VOO) |
約定代金の0.45% (上限20ドル) |
0.03 % | 270,494.93百万ドル |
iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV) |
約定代金の0.45% (上限20ドル) |
0.03 % | 318,187.77百万ドル |
SPDR S&P 500 ETF (SPY) |
約定代金の0.45% (上限20ドル) |
0.09 % | 414,359.16百万ドル |
※2021/12/17時点の情報を掲載
S&P500に連動する海外ETFはバンガード・iシェアーズ・SPDRの3種類があります。
運用会社はバンガードがバンガード社、iシェアーズがブラックロック、SPYがステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズとなっています。
- VOO:バンガード社
- IVV:ブラックロック
- SPY:ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
どの銘柄も運用会社も純資産も大きく、S&P500に連動する作りになっているので、違いは経費率くらいでしょうか。
- VOO:0.03 %
- IVV:0.03 %
- SPY:0.09 %
経費率はVOOとIVVが熾烈な引き下げ競争をしていて最安なので、どちらかを選べば良いでしょう。
私はバンガード社のVOOを取引しています。
ちなみに海外ETFでは年に4回分配金が出て、どの銘柄も分配金利回りは1.2%ほどとなっています。
1,000万円分の海外ETFを持っていれば、年間で約12万円が分配金として入ってきます。
本来目指す値上がり益とは別に入ってくるので、ちょっと嬉しいですね。
海外ETFでS&P500に投資するメリット
投資信託と比較すると、管理費用(信託報酬)が安いのが最大のメリットです。
長期投資では複利の効果が大きいので、経費率が安ければ安いほどパフォーマンスが良くなります。
年間0.03%の経費率は極限まで安くなっていて、S&P500の値上がり益をほぼダイレクトに享受できると言えます。
また、米ドルで買えて、円安になるほど得をする点は投資信託と同じですが、好きなタイミングで円転できるので、株自体の売却と円転を分けたり自由な立ち回りができる点も魅力です。
一方、海外ETFは分類上は米国株となるため、外国株式用の口座を別途開設する必要があります。
例)楽天証券の総合口座開設→楽天証券の外国株式口座を開設
それほど手間ではありませんが、ひと手間必要になります。
- 管理費用(信託報酬)が安い
- 為替取引のタイミングが自由
- 買付手数料がかかる
- 証券口座開設後に外国株式口座を開設する必要がある
S&P500に投資できる投資信託の手数料・信託報酬
続いて投資信託です。
S&P500に連動する投資信託は多くあると思っていましたが、意外に少なくSBI証券や楽天証券のランキング上位のものを中心に以下に記載します。
名称 | 買付手数料 | 管理費用 | 純資産額 |
---|---|---|---|
eMAXISSlim米国株式(S&P500) | 無料 | 0.0968% | 8984.94億円 |
iFree S&P500インデックス | 無料 | 0.2475% | 438.88億円 |
SBI・V・S&P500インデックス | 無料 | 0.0938% | 4340.14億円 |
※2021/12/17時点の情報を掲載
私も積立をしているeMAXISSlim米国株式(S&P500)。
管理費用(信託報酬)だけを見るとSBI・V・S&P500が最も安いですが、eMAXISSlimとの差は極めて小さく、純資産額や歴史を考えて乗り換えるほどではないかなと思っています。
投資信託でS&P500に投資するメリット
管理費用は海外ETFよりも割高になっていますが、かなり差は小さく日本円で手軽に買えて分配金再投資もできる使い勝手の良さが魅力です。
- 取引手数料が無料
- 証券口座があれば取引できる
- 日本円で手軽に買える
- 分配金再投資もできる
- 積立投資ができる
- 1円単位で金額指定して買える
- 経費率は海外ETFより高い
- 為替取引のタイミングが売買時のみ
S&P500に投資できる環境をつくる
S&P500に投資するまで決めていれば、長期で資産運用をしていけばまず順調に資産を増やしていけると思いますが、実際に何に投資するかもある程度重要です。
海外ETFで買うか、投資信託で買うかはそれぞれメリット・デメリットがあり、経費率の安さを重視するなら海外ETF、手間なくさくっと投資したいなら投資信託に投資するのが良いでしょう。
私の場合はNISAをきっちり使い切れる投資信託への積立投資をベースにしつつ、年に数回ある暴落局面では海外ETFを買い付けるようにしています。
どちらの方法でも仕組み化してしまえば、後はほぼほったらかし投資できるので、設定してコツコツ資産を築いていきたいですね。
海外ETFも投資信託もネット証券の口座があれば簡単に投資をはじめられます。
業界大手で投資信託・海外ETFの手数料が安く、関連サービスも充実しているSBI証券・楽天証券・マネックス証券を選んでおけば間違いないでしょう。
はじめて利用するなら楽天証券がサイトが使いやすく、楽天カード積立もできるのでおすすめです。
三井住友カードを持っているなら、SBI証券が積立でポイントがたまり相性が良いです。
ではでは